「測量船」の詩人・三好達治の人生を描く「天上の花」が2022年12月9日(金)公開されますね。
主人公・三好達治役に東出昌大さん、運命の女性で萩原朔太郎の妹・慶子役に入山法子さんに加え、漫画家の浦沢直樹さんや原作者・萩原葉子を母に持つ萩原朔美さんなど、なかなかお目にかかれないキャストであることも注目されていますね。
そこで、気になる「天上の花」のロケ地撮影場所はどこか、調査していきます。
「天上の花」映画 ロケ地撮影場所はどこ?
「天上の花」映画ロケ地撮影場所は、新潟県と群馬県です。
- 新潟県上越市
- 新潟県柏崎市
- 新潟県糸魚川市
- 群馬県安中市
「天上の花」映画 海の見える駅改札や和室も調査
それでは、公開写真や予告映像、Twitter情報などから、ティザービジュアルの和室や洋館などロケ地スポットを調査していきます。
・ティザービジュアルの海の見える駅改札
公開された2種類のティザービジュアルのうちの、海が見える駅の改札の写真です。
この駅は、新潟県上越市のえちごトキめき鉄道日本海ひすいラインの有間川駅です。
有間川駅は高い場所にあるため、駅の改札出口から海が見えるようになっています。
また、ティザービジュアル写真には、駅名が「みくにみなと」となっていますが、実際の三国港駅の改札から建物があるため海は見えませんでした。
✨萩原朔太郎の娘・✨萩原葉子の小説を✨東出昌大主演で映画化!戦争に翻弄された人々の痛みと葛藤🎞️『天上の花』今冬公開🎉#東出昌大#入山法子#浦沢直樹#萩原朔美#林家たこ蔵#鎌滝恵利#関谷奈津美#鳥居功太郎#片嶋一貴#天上の花https://t.co/e4ne7s49Pp pic.twitter.com/rgIge4upVs
— ムビッチ (@moviche_com) April 4, 2022
〒949-1702 新潟県上越市有間川
・ティザービジュアルの和室の部屋
2種類のティザービジュアルのもう一方の、和室で4人がこちらを向いている写真です。
この場所は、新潟県上越市の旧今井染物屋です。
写真の部屋は、12畳ほどの大きな茶の間のとなりにある、六畳の座敷です。
三好達治役の東出昌大さんと萩原朔太郎の妻・萩原稲子役の鎌滝恵利さんは廊下にいますね。
この旧今井染物屋は、江戸時代に建てられた町屋建築で、上越市指定文化財となっています。
外側は、雪が降っても歩けるようにアーケードのような庇を長く張り出した通路の雁木(がんぎ)が設置されており、雪国新潟ならではの造りがみられます。
#東出昌大 さんが主演の『#天上の花』。
実は高田でもロケを行っています(当館も使われております!)
なおこちらの写真↓は #旧今井染物屋 で撮影されたものです! https://t.co/0FARI4NJSc pic.twitter.com/uUUu49oqmR— 高田世界館(明治築の洋風建築) (@takadasekaikan) April 6, 2022
〒943-0833 新潟県上越市大町5丁目5−7
・慶子がSLの前にいるシーン
〒379-0301 群馬県安中市松井田町横川407−16
・三好達治と慶子が水辺の道を歩くシーン
予告動画0分22秒に流れる、東出昌大さん演じる三好達治と萩原朔太郎の妹・慶子が水辺の道を歩くシーンですね。
この場所は、新潟県柏崎市にある川内ダム(こうちダム)です。
川内ダムは、昭和12年に竣工され、柏崎市の水源となっていて、噴水池があり錦鯉も泳いでいるきれいなところです。
〒945-0855 新潟県柏崎市鯨波
・三好達治と慶子が歩く松林のシーン
予告動画0分35秒に流れる、三好達治と慶子が歩く松林のシーンですね。
この場所は、新潟県柏崎市の潮風公園です。
〒945-0072 新潟県柏崎市北園町19
・岩場の海のシーン
予告動画0分52秒に流れる三好達治が荒々しい岩場の海に立っているシーンですね。
この場所は、新潟県柏崎市の笠島海岸にある弁財天の岩場です。
達治の向こうに見える岩場は、景勝地の田塚鼻と牛ヶ首ですね。
〒949-3662 新潟県柏崎市笠島
・萩原朔太郎の妹・慶子が「ここを出ようと思っている」と話すシーン
予告動画1分03秒に流れる、萩原朔太郎の妹・慶子が「ここを出ようと思っている」と話すシーンです。
この場所は、新潟県柏崎市の真言宗豊山派 金泉寺の本堂の隣にある廊下です。
窓ガラスの木枠模様から判明しました。
このほかにも、佐藤春夫の家(部屋)、小野の家(アトリエ・居間)、畠中の家(書斎)、朔太郎の家(通夜)、達治と智恵子の家(部屋)、料亭・慶子の家としても多く撮影されている場所です。
この真言宗豊山派金泉寺は、木曽義仲ゆかりの寺といわれています。
木曽義仲討死後、側室が落ち延びてきた先で産んだ子供が幼くして亡くなり、菩提を弔うために建てられたのが、延命地蔵様を本尊とする金泉寺だと言われているそうです。
当初は新潟県刈羽郡刈羽村正明寺にありましたが、火災等により江戸末期に現在の柏崎市長崎に移転されています。
とてもとても素敵な作品と空間だった
映画『 #天上の花 』でご覧ください https://t.co/LrJq7VHY3c— ぎぃ子 (@gikogikogiiko) November 30, 2022
〒945-0101 新潟県柏崎市長崎803
<アクセス>
JR越後線荒浜駅から徒歩14分
JR越後線西中通駅から徒歩16分
〒945-0101 新潟県柏崎市長崎878
・萩原朔太郎と三好達治が向かい合って椅子に座る洋館のシーン
公開写真の1つ、萩原朔太郎と三好達治が向かい合って椅子に座る洋館のシーンです。
この場所は、新潟県上越市の旧師団長官舎の2階の休憩スペースです。
特徴のある窓の木枠模様で判明しました。映画で新居として使用されているところですね。
旧師団長官舎は、1910年(明治43年)に、「プロペラ髭」と呼ばれる70㎝もの口髭を生やしていた旧日本陸軍高田第13師団長、長岡外史中将によって建てられたもので、和洋折衷の木造建築物です。1991年(平成3年)まで自衛隊高田駐屯地の幹部宿舎として使われ、その後上越市が移築・復原し、1994年(平成6年)に上越市文化財に指定されました。
2021年(令和3年)には1階をレストランとしても使われているそうです。
◤ ◥
#池袋シネマ・ロサ
上映スケジュール📚
◣ ◢12.9(金)9:45|16:15
12.10(土)12:30|17:05
12.11(日)-12.12(月)11:10|15:40
12.13(火)-15(木) 11:30|15:45鑑賞券は劇場窓口にてご鑑賞日の当日のみ
販売となります。@Cinema_ROSA pic.twitter.com/aCCLlDB318— 映画『天上の花』 (@tenjyonohana) December 9, 2022
〒943-0833 新潟県上越市大町2丁目3−30
・劇場のシーン
予告動画や公開写真では確認できませんでしたが、劇場として使用されているシーンです。
この場所は、新潟県上越市の映画館・高田世界館です。
高田世界館は「近代化産業遺産」に認定、国の登録有形文化財となっている、上越市最古の映画館です。
1911年11月に芝居小屋高田として開館しましたが、5年後の2016年から映画を常設して世界館と改名しました。テレビのない当時は世界に触れる最先端の場所だったのでしょうね。
【上映決定!】
12/17(土)〜
『天上の花』https://t.co/b9WYAmJXoD萩原朔太郎の娘・萩原葉子の小説「天上の花 三好達治抄」を映画化した文芸映画。時代と愛に翻弄される詩人・三好達治を描く。
高田近辺が撮影ロケ地となっており、高田世界館も登場! pic.twitter.com/wS9HskK97o
— 高田世界館(明治築の洋風建築) (@takadasekaikan) October 20, 2022
〒943-0832 新潟県上越市本町6丁目4−21
<アクセス>
JR高田駅から徒歩6分
・海岸のシーン
〒949-1306 新潟県糸魚川市筒石
・バラック小屋のシーン
予告動画や公開写真ではわかりませんでしたが、バラック小屋のシーンがあります。
この場所は、新潟県柏崎市の真言宗豊山派 覚願寺です。
〒945-0101 新潟県柏崎市長崎878
・馬込村の道のシーン
予告動画や公開写真ではわかりませんでしたが、馬米村の道のシーンの場所です。
この場所は、新潟県柏崎市の真言宗豊山派 不動院 で行われています。
〒945-0106 新潟県柏崎市土合257
・三好寓のシーン
予告動画や公開写真ではわかりませんでしたが、三好寓の玄関・土間・台所・書斎・茶の間・階段のシーンです。
この場所は、新潟県柏崎市の六宜閣です。
六宜閣は、江戸時代の安政2年(1855年)に建てられた庄屋の家を転用した割烹旅館で、柏崎市の名産の鯛料理がいただけます。
平成19年7月の中越沖地震では甚大な被害を受けられましたが、取り壊しをせずに修繕して再建することができたそうです。
とても貴重な建物なので、修繕は大変だったことと思われます。
〒949-3663 新潟県柏崎市上輪新田23
・三好寓の寝室・外のシーン
予告動画や公開写真ではわかりませんでしたが、三好寓の寝室・外のシーンです。
この場所は、新潟県柏崎市にある荻ノ島かやぶきの里です。
かやぶきの民家が田んぼを囲んで建ち並ぶ全国でも貴重な環状集落です。
日本の原風景ですね。
荻ノ島かやぶきの里では、新型コロナウイルス感染症対策の一環として、来訪を制限している場合があるので、ロケ地へ行きたい方は、柏崎観光協会ホームページをご確認くださいね。
〒945-1512 新潟県柏崎市高柳町荻ノ島1090−2
・朔太郎の家のシーン
予告動画や公開写真ではわかりませんでしたが、朔太郎の家の外・玄関・台所のシーンですね。
この場所は、新潟県柏崎市にある旅館「安田館」です。
安田館は、明治32年に信越線安田駅開業した翌年の明治33年に駅前に茶店を開いたことが始まりで、汽車の利用客の宿泊施設として明治40年に旅館となりました。
その後、昭和55年に建て替えられましたものが、現在の建物です。
今も旅館として愛されています。
〒945-1352 新潟県柏崎市安田1724−3
・三好寓に続くトンネルのシーン
予告動画や公開写真にはありませんでしたが、三好寓に続くトンネルのシーンです。
この場所は、群馬県安中市のアプトの道8号トンネルです。
この場所の撮影が最後だったようですね。
11 月 1 日に新潟県柏崎市でクランクインした本作は、同月 16 日に最終ロケ地、群馬県安中市でクランクアップした。 cinefilより
〒379-0301 群馬県安中市松井田町横川 アプトの道
「天上の花」映画 作品情報は?
映画「天上の花」は、2022年は詩人・萩原朔太郎の没後80年にあたり、記念事業として2022年8月から2023年3月まで全国52か所で開催される大回顧展「萩原朔太郎大全2022」の記念映画として作成されました。
「天上の花」の原作は、萩原朔太郎の娘で小説家の萩原葉子の1966 年の第 55 回芥川賞候補作品で、萩原朔太郎に師事した詩人・三好達治が主人公で、運命の女性、朔太郎の妹・慶子との激しい恋愛と、戦争の時代に翻弄された人々の姿が描かれています。
「天上の花」
♦公開日:2022年12月9日(金)
♦監督:片嶋一貴
♦脚本:五藤さや香/荒井晴彦
♦原作:萩原葉子「天上の花―三好達治抄―」
♦音楽:ヌーマン
♦キャスト
・三好達治:東出昌大
・萩原朔太郎の末妹・慶子:入山法子
・詩人作家・佐藤春夫:浦沢直樹
・出版社アルス社社長・北原白秋弟役:萩原朔美
・按摩師:林家たこ蔵
・萩原朔太郎の妻・稲子:鎌滝恵利
・関谷奈津美
・鳥居功太郎
・間根山雄太
・川連廣明
・ぎぃ子
・闇市の女:有森也実
・萩原朔太郎:吹越満
まとめ
2022年12月9日(金)公開の「天上の花」のロケ地撮影場所を調査してきました。
ロケ地は、新潟県と群馬県であることが判明しました。
豪華なキャストに加え、歴史を感じる貴重な建物での撮影など、作品への意気込みが感じられますね。
今後もロケ地調査で判明した場所を追記していきたいと思います。
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